どんな和風かまで掘り下げよう
ブランディングを進める上で、パッケージやパンフレット、WEBなどのデザインをする場合に、よく「和風で」という依頼を受けることがあります。
私たちは京都という街でビジネスをしていることもあり、「和風」というと「京風の和風」を思い描きがちですが、実際「和風」といっても様々な地域性や時代性があり、文化の違いを色濃く反映させているはずです。
「京風」「江戸風」「万葉風」「民芸風」など、はっきりとした分類はないにしろ、同じ「和風」という表現にも様々なテイストがあるのです。
クライアント側もこのあたりを曖昧にしたり、知識が不足していていろいろなモノが変に混ざってしまったりすると、ブランディングが何となくしっくりいかないだけでなく、間違った表現と取られることもあります。
最近では「モダンな和」というテイストが非常に人気ですが、これも定義があるわけでは無く、受け取る側のイメージもさまざまです。
大切なことはクライアント側とブランディングを進める側が同じ目線でいることです。
海外のテイストでは無く、私たち日本人に染みついているテイストであるはずですが、
あまりに染みついているがために、それぞれを漠然と受け入れているせいかもしれません。
どんな「和」なのか、どこの「和」なのか、いつの「和」なのか。
ここはとても重要です。