ブランディングというとどうしてもたいそうに考えがちですが、実はそうではありません。
デザイン会社や企画会社のカテゴリーによく「ブランディング」と書かれていたりするので、
デザイナーやプランナーに何十万も何百万も払わなければやってもらえないものだと
思っている方がたくさんいらっしゃるようです。
(私に事務所のカテゴリーにも書かれていますが・・・。)
でも、本来ブランディングというのは、もっともっと基本的な商売の根幹そのものといえるのです。
例えば、「店の前がいつもきれいに掃除されている」とか、
「お客様に対する挨拶がきちんとできている」、
「この商品はどこに出しても恥ずかしくない自信作だ」というようなことも
立派なブランディングなのです。
なにも商品企画の段階から立派なコンセプトをかため、市場のトレンドを意識したり、
POPやパッケージもデザイナーに高いギャラをはらい、CMや広告も大手広告代理店に依頼すること
だけがブランディングではありません。
ブランディングの本質とは、送り出す側がいかに社員の意識統一し、
質の高い商品やサービスを提供できるように努めているかということにつきるのです。
お店や会社が一つのことに向かって意識統一し、顧客に対して実直にそれを伝える・・・・、
その目的を達成するにあたりさまざまな段階で必要とされる方策をいかにぶれないように実施するか、
ブランディングとはそういうものです。
わたしたちデザイナーや企画者は、その意識が少しでもぶれないようにわかりやすく道筋をつけ、具現化するお手伝いをするだけのことです。
ブランディング・・・・、まずはお店や会社のお掃除からかもしれませんね。